夫の父親は大正生まれで旧家の長男だったせいもあるのか、家父長制度の権化みたいな人で、女は嫁いだら心の底からその家の人間になるのだ
と信じて疑わない人でした
だから私が結婚した後には
私の実家なぞ私とは縁が切れたとばかり
平気で批判する人だった。
そんなこんなでいい嫁になりたかった私は
狭間で苦しんで、パニックを発症しましたが
まあそれは、義父のせいばかりではないし
その時は発症しなくても
きっといつかはなっただろうからいいのですが
義母にも言葉の暴力が激しかった、そんな父親を見て育った息子である夫は
ああはなりたくない、と思っていたみたいで
正反対で権威主義とは程遠く優しい夫なのですが
60代半ばにさしかかった今頃になって
ああやっぱり父の子だなと思うことがあるのですよ
私がこの家で生まれた人間ではなくて
根っこはやっぱり実家にある
もしくは根っこを引き抜いて、この家に植え替えられたとしたらその痛みや根付く苦労を全く分かろうとしない、想像だにしない
自分が幸せなら私も幸せに違いないという脳天気さ
なので突然ですが、私は選択制夫婦別姓に賛成です
男はきっと同じ名字になった時点で勘違いするに違いないから