パニック障害から森田療法へ

30代の頃パニック障害で悩みました。森田療法にであって元気になって、今は森田療法の自助グループやってます

繰り返される恐怖

広島市で大きな土砂災害がありました。
本当に怖かったことと思います。
娘と二人暮らしだという40歳くらいの女性が
テレビのインタビューに答えていました。
家の近くに土砂が迫ってきて、危機一髪で助かったみたいで
「家にいると、吐き気がして、動悸がして、めまいがしてきます」
早く何処か安全なところへ引っ越したい
という話だったような気がしますが
人間は、ストレスで、吐き気がしたりめまいがしたりする
繊細な生き物なんですね。
でも、自分がこういう原因で参ってるんだ
だからこの原因を取り除こう
という自覚があったら、パニック障害にはならないと思うんです。

自分はこんなことで動揺する人間ではない、とか
動揺してはいけないんだとか、思っていると
吐き気がしたり、めまいがすることの原因がわからなくなって
身体がおかしい、と恐怖に襲われて、その症状が
繰り返されるのではないでしょうか。


「このように神経症は、神経質性格を基盤に、不安や恐怖の感情を無理矢理、
排除しようとするところに「とらわれ」が生まれ、注意と感覚がますます鋭敏になり、
悪循環を起こして発症する心理的メカニズムをもっています。
故に神経症とは、器質的な病気によるものではなく、
健康な人が普段から体験するような心や身体に対する感覚や反応が、
行き過ぎた状態であるとも言えるでしょう。」
森田療法より